横溝正史愛が詰まったレトロ喫茶の懐かしプリン『西浅草黒猫亭』
プリンレポート@東京都台東区浅草『西浅草黒猫亭』
浅草のプリンをひたすら食べ続ける特集『浅草プリン散歩』。そろそろ浅草のプリンは食べ尽くしたかな?なんて思っていた矢先、西浅草に新たなプリン情報をキャッチ。その実態を探るべく我々は夜の浅草へと飛んだ……
お店の場所はTX浅草駅より西へ徒歩3分ほど。国際通りから分け入った細い路地に佇むこちらが本日のターゲット。
横溝正史好きの店主の愛が詰まったレトロ喫茶
古典ミステリに出てくる洋館のような店構えにドキドキ……!
扉をくぐると着物姿の店主さんがお出迎え。店内は木目を基調とした内装にこなれた渋い色合いの家具が並んでおり、ぽわんと暖かく灯った琥珀色のランプや窓のステンドグラスといいレトロ感たっぷり。
本棚には横溝正史の本がズラリ。それもそのはず、こちらの店名は横溝正史『黒猫亭事件』から拝借したもの。
横溝正史を愛してやまない店主さんが映像作品を研究し、古い家具を扱うお店からわざわざ仕入れたりして内装も可能な限り再現したのだとか……その熱意ッ! ボクは敬意を表するッ!
そんな黒猫亭ですが、定番の喫茶メニューのみならずお酒も楽しめちゃうのです。お店のロマンティックなムードにあてられて何だか私もお酒を頂きたい気分〜
お目当てはまだ冷やし中とのことなので、まずはこちらを。
夜にぴったり!お酒を使った大人スイーツ
エスプレッソじゃなく日本酒とな〜!?
おっかなびっくり頂くと、ミルキーなアイスと風味豊かな日本酒が相性良好♪ 甘さでアルコールが良い塩梅に中和されるからお酒が弱い人でも安心ですね。
アフォガートを楽しみながら店主さんと読書トークに突入。 話題の中心はやはり本棚にギッシリ詰まった横溝本へ。
読書用と保存用で2冊揃えたり、同タイトルのカバー違いなどを網羅してたら自然とこんな膨大な数になったのだそうな。 私も好きな作家の本の新装版が出たら否応なしに買っちゃうからよく分かります(笑)
横溝正史にかける愛の深さ、同じ文学好きとしてマジリスペクトです👏
しばしトークに華を咲かせていたら主役の準備が整ったもよう。では満を持して登場していただきましょう。
妖艶な美しさを放つ魅惑のレトロプリン
銀色の器に恭しく鎮座したプリン様。てっぺんにチェリーを戴き、焦げ茶色のカラメルをたたえた姿はまさしく王者の風格。その美しさは名古屋のボンボンにも引けを取りません。これはお味の方も期待大です!
さてお味の方は〜?
\ ニャンとスペクタクル! /
ほろ苦・甘さ控えめ・たまご味の三拍子揃った昔懐かしい味。遠い昔の思い出が堰を切ったようにあふれ出して止まらない〜! レトロ派にはたまらないプリンですね〜!
…おや?
余ったアフォガート用の日本酒…そして傍らにプリン…!
・・・プリン呑み、いっちゃいます?
ほろ苦カラメルを味わいつつ日本酒をチビチビ…この背徳感…止められぬ…!
お店の居心地良さも相まって私もすっかり上機嫌。ふええ、現実に戻りたくないよぉ……ずっとここに居たいよう……(床ゴロゴロ)
我こそはというレトロ好き、並びに横溝ファンの皆様方! ぜひこの素敵空間を味わいにいらして下さい〜✨
〜おまけ〜
店主さんに「江戸川乱歩みたいな怪奇色の強めな横溝正史」というお題で1冊オススメして頂きました✌
それがこの悪魔の寵児。
次はもっとガッツリ横溝語りが出来るように熟読しておきますね(笑)
おいしい純喫茶プリンを大特集
甘さ ★★
固さ ★★★
大きさ ★★★
カラメル ★★★★★
懐かしさ ★★★★★
禁煙